合成繊維の一大産地・北陸において、当社はポリエステルやナイロンの染色加工に取り組むことで企業基盤を確立しました。お客様が思い描くイメージを具体的に表現し、素材特性の単なる組み合わせだけでは得ることのできない機能や風合いの創造に惜しみなく力を注いでいます。現在、環境配慮の点から注目を集めているセルロース繊維やセルロース繊維を軸とする複合素材の染色加工は良質な水を必要とし、金沢の恵まれた水環境を活かした物づくりは、高級品として高く評価されています。

製造部門を象徴するもう一つの技術が起毛技術です。この技術が開花したのはカーシートの分野でした。国内自動車メーカーの厳しい品質基準をクリアした高密度起毛技術は、衣料素材においても起毛プリント柄を展開するなど、意匠性に優れた製品を生み出し、加工技術のパイオニア的存在となっています。どの商品も工場一貫体制でリアルタイムに対応し、スピーディな納期対応を実現しているのも強みの一つです。また、市場における競争力を高めるため、厳格な品質管理体制のもと、生産の効率化・省エネ化、そしてロスのミニマム化に取り組んでいます。